第58回日本職業・災害医学会学術大会

会長挨拶

会長 深尾 立 第58回日本職業・災害医学会学術大会は、来る平成22年11月5日(金)から6日(土)の2日間、千葉県浦安市のサンルートプラザ東京(舞浜)にて開催されます。このたびは千葉労災病院がお世話させていただくこととなりました。
  本学会は労災病院や大学、地域の一般病院、診療所および企業の産業医や社会医学の研究者、看護師や医療職ならびに栄養管理士や事務職に至る広範な病院機能の担い手に加えて、行政関係者も参加するユニークな学会です。
  学会でとりあげる課題は職業災害および作業関連疾患から、近年は「勤労者医療」をキーワードにするようになりました。すなわち過重労働、メンタルヘルス、生活習慣病、女性の就労、職場復帰のサポートなどが大きな課題となり着実に成果をあげてまいりました。
  日本の労働環境は少子高齢化を反映して外国人勤労者により支えられるようになった分野が多数あります。反面、日本企業の海外での活躍も目覚ましく日本人を含む多数の人々が働いています。そこで、第58回日本職業・災害医学会学術大会においては、「国際化時代の勤労者・災害医療」をメインテーマとして、国際的に多種多様化した勤労者の就労状況に目を向けて、日本や海外の労働環境の変化に対応するため、勤労者の健康維持を脅かす各種要因への対策、疾病予防から治療、職場復帰へのサポートなども検討することにいたしました。
  さらに、新型インフルエンザに代表されるように感染症対策も国際的取り組みが不可欠となり、スマトラ島沖地震やハイチ地震に代表される国外の災害に対する救援活動に日本が大きく貢献することも求められています。従来の本学会が取り組んできたさまざまな課題に加えて、今回は労働環境や災害対策の国際化にあわせた視点からのご発表も期待しております。
  本学術会議を実りあるものとするために病院スタッフは精一杯努力してまいりますが、是非とも皆様のご支援、ご協力を賜りたく、心よりお願い申し上げます。

平成22年3月
第58回日本職業・災害医学会学術大会
会長  深尾 立

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